疑問文のイントネーションは最後を上げる・・・とは限りません!【英語初級者の思い込み】
目次
疑問文の語尾はどうするの?
英語の疑問文を読むときは、文章の語尾のイントネーションを上げる。
そのように認識をしている人は少なくないと思います。
私もそのように認識していました。
そして、その認識はセブ島留学の際に矯正されました。
えっ!?
でも、学校でそう習った覚えがあるけど・・・。
一体どういうことなのか。
今回は疑問文の語尾のイントネーションについて取り上げます。
疑問文語尾のイントネーションはケースバイケース
「英語の疑問文は語尾を上げる」というのは間違ってはいません。
しかし、その認識だけでは足りていません。
「英語の疑問文には、語尾を上げるケースと下げるケースがある」のです。
疑問文の語尾のイントネーションについての基本ルールは次の通りです。
Yes/Noで回答する疑問文は最後を上げる
私たちが疑問文の最後を上げると認識しているものはこのケース。
「Yes/No」、つまりは「はい、いいえ」で答える疑問文です。
例えば、以下のような疑問文があげられます。
「Are you Japanese?」⇒「Yes(, I am)./No(, I am not).」
「Do you like cooking?」⇒「Yes(, I do)./No(, I don’t).」
上記のようなYes/Noの回答を求める疑問文の場合には文末のイントネーションを上げます。
Yes/Noで回答しない疑問文は最後を下げる
疑問文には、YesかNoでの答えを求めないものもあります。
例えば、What、Who、Where、Which、When、How(5W1H)から始まる文章です。
「What time is it now?(いま何時ですか?)」
「How many pens do you have?(あなたはいくつペンを持っていますか?)」
このような疑問文の回答はYes/Noではありませんね。
「It’s 1 pm.」「I have 5 pens.」といった聞かれていることの対象について答えることになります。
上記のようなYes/No以外で回答する疑問文の場合には、文末のイントネーションを下げるのがルールです。
orで複数のワードを並べる疑問文は最後を下げる
疑問文のイントネーションにはこんなルールもあります。
それは、orで複数の単語が繋がれた場合は、最後だけ下げる。
例えば・・・
「Which do you like better, apple or oranges?(リンゴとオレンジどちらのほうが好きですか?)」
このような文章の場合は、先に登場する単語(apple)ではイントネーションを上げ、最後の単語(orange)ではイントネーションを下げます。
単語が3つ以上並んでいる場合は、最後の単語だけ下げます。
付加疑問文は状況によってイントネーションが変わる
付加疑問文の場合はちょっと複雑です。
「~ですよね」や「~ではないですよね」のように、相手に同意を求めたり確認をする際などに用いるのが付加疑問文
例えば・・・
「Do you like apple, don’t you?(あなたはリンゴが好きですよね?)」
付加疑問文の場合、最後のイントネーションを上げると、相手に尋ねている意味合いが強くなります。
一方、最後のイントネーションを下げると、同意や念押しの意味合いが強くなります。
イントネーションの使い方によって、相手の受け取り方が変わってくるのです。
クセはなかなか抜けない
このように、疑問文の語尾のイントネーションにはいくつかの基本的なルールがあります。
そのため、「疑問文は語尾のイントネーションを上げる」とだけ認識していると、変な発音をしている場合もあるわけです。
私は留学前は「疑問文は語尾のイントネーションを上げる」と思っていたので、Yes/Noで回答させる以外の疑問文でも語尾を上げてしまうクセがついていました。
そのクセをセブ島留学中に何度も指摘されることになります。
私がイントネーションを間違える(Yes/Noの疑問文以外でも上げてしまう)たびに、先生は「No.」と言って私の疑問文を正しいイントネーションで発音して教えてくれました。
意識して直すようにはしていましたが、ついてしまっていたクセはなかなか直りません。
気を抜くと、どんな疑問文でもつい語尾を上げてしまうことが少なくないのです。
習慣は厄介ですね(笑)。