2018年末のTrip.comの問題に勝手に巻き込まれてみた【人生初の海外ホテルへ問い合わせ】

Trip.com「空販売」問題

2018年12月、年末年始の旅行予定者をドキっとさせる問題が話題となりました。
時期が時期だっただけに、報道を見て肝を冷やした方は少なくなかったのではないでしょうか。

当時の報道で問題が指摘されていたのがオンライン旅行販売サイト「Trip.com(トリップドットコム)」

・「空販売」(満室となっている旅館やホテル等の部屋を「空室」として予約受付すること)が行われていた
・予約確定メールを受け取っているのにもかかわらず宿泊施設の予約が確定されていない

といったケースがTrip.comでみられたことでした。

報道を受けてTrip.comは事実確認や調査を行い、本件がTrip.comが契約する一部の販売業者によって行われていたものであることを発表。
予約未確定であった顧客に対しては顧客の同意のもとで商品の変更等の措置をとる対応が行われました。
2018年12月19日のTrip.comの発表において、顧客への対応措置が完了したことが報告されています。

問題発覚当時はテレビでも報道されるなど結構な話題となっていましたが、Trip.comサイドの対応も完了し、2019年6月時点では収束した問題といえるでしょう。

ただ、当時この報道を目にしたTrip.comの利用客の多くは不安になったと思います。
とくに年末年始は休暇中の人が多いため、宿泊施設の予約がとりづらい時期。
予約したつもりのホテルや旅館が実は予約できていなかったなんてことになったら、発覚のタイミングによっては大ごとですよね。

実はかくいう筆者も、2019年始の旅行のためTrip.com経由でホテルを予約していた一人でした。

Trip.comでホテル予約したけど・・・大丈夫か?

筆者は2019年の年始に旅行を予定していました。
11月末の時点ですでにホテルの予約を終えており、あとは旅行日を待つのみ。

そんな中、旅行に不安を覚えさせるようなニュースを耳にしました。

Trip.com?どこかで聞いたような・・・

筆者がTrip.comを利用したのはこの時が初めて。
利用にあたりインターネットでTrip.comを検索して評判などを調べたところ、旅行サイトとしては大手であり信頼ができる印象でした。

それが旅行日まで1ヶ月を切った段階での問題浮上。

自分が予約したホテルの予約はちゃんと取れているのだろうか・・・
とても不安になりました。

厳密にいえば、筆者の予約自体は報道内容には当てはまらない部分が多かったです。

問題となっていたのは主に日本国内の宿泊施設だったのですが、筆者の旅行先は海外
また、具体的にホテルの予約確認番号が記載された予約完了のメールも受け取っており、予約ができていない状態ではなさそうだったからです。

とはいえ、本当に大丈夫かな・・・
そんな不安を抱えることになりました。

初体験!海外ホテルに問い合わせ

大丈夫だとは思いつつも、「現地に行ってみたら予約できていなかった」なんて状況になりたくはありません。
また、不安を抱えたまま旅行までの残り1ヶ月を過ごすのもストレスになります。

そこで思い切って予約したホテルへ直接問い合わせることを決めました。

ただ、問題は言葉です。
なんせ、筆者が予約したのは海外のホテル。

インターネット経由でボタンクリックだけでホテルの予約が完了できる昨今、言葉が通じる日本のホテルでさえ問い合わせを行うのは面倒に感じますよね。
海外のホテルとなると、そこに言葉の壁というハードルまで立ちふさがるわけですから更に面倒です。

でも、筆者の場合はその面倒よりも、万が一予約ができていなかった場合の不安が上回りました。

そこで、予約が完了しているかどうかを確認するために、ホテルの問い合わせメールアドレスへ問い合わせメールを送ることにしたのです。

さて、先ほど海外のホテルは言葉の壁があると書きましたが、実は筆者が予約したホテルは「日本語対応」のホテルでした。
なので、メールは日本語で内容をかいて送信しています。

じゃあ、言葉の壁なんでないじゃん!なんだよ、それ!!

・・・そう思いますよね。

しかし・・・ですよ。
日本語で送ったメールに対して、ホテルからの返信メールは英語で書かれていたんです。

えーーー!

日本語対応のホテルに日本語で問い合わせをしているのだから、日本で返信してくれてもよくない?
これが正直な感想です。

日本語対応と謳っている海外ホテルでも、日本語で行った問い合わせに対して日本語で回答してくれない場合もあるんですね…

たまたま日本語ができるスタッフが不在だったのかな?
うん、そういうことにしておきましょう。

話が逸れましたね。

英語力にそこまで自身があるわけではなかったので、返信メールの英文はGoogle翻訳に入れて日本語にしてみました。

得られた翻訳結果を読むと、ちゃんと予約はできているとのこと。

これで一安心。
日本で話題になっていたTrip.comについての報道は、あくまでも一部に問題があった話であることを実感しました。
そもそも私のケースはTrip.comでホテル予約をしていたものの、報道内容とは当てはまらない点が多かったため、最初から杞憂だったのかもしれませんね。

というわけで、無事に予約が確認できたことで、旅行までの残りの期間を安心して過ごせました

お正月の旅行でホテルを訪れた際も問題なくチェックインが完了。
旅行を楽しむことができたのです。

ちなみに、実際に宿泊した際に日本語ができるスタッフさんがいらっしゃることは確認できました
チェックイン時の説明を受ける際などには、日本語ができるスタッフさんに対応いただけました。

海外ホテルへの問い合わせで得たもの

さて、筆者はTrip.comの空販売問題をきっかけに、海外のホテルに問い合わせを行うという経験を得たわけです。

今回の経験によって学んだことは以下の2点です。

日本語対応は100%ではないことを知った

まずはこれですね。
「日本語対応」ということで日本語で問い合わせを送った結果、英語で回答が返ってきました。

日本語対応のホテルに日本語で問い合わせているのだから、日本語で返信するのが通常じゃない?
・・・と思うのは私だけではないでしょう。

とはいえ、そんなことを言っていても仕方ありません。
海外の日本語対応ホテルでは、日本語で問い合わせのメールを送ったとしても、必ずしも日本語で返答してくれるわけではないことを知りました。

もちろん、ホテル側の事情もあると思います。
「日本語対応」といっても、日本人がスタッフと働いている場合もあれば、日常会話レベルの日本語ができる現地人スタッフが働いている場合もあります。
日本語ができるスタッフが常駐しているとも限らず、たまたま日本語ができるスタッフ不在のため日本語での回答ができなかったといったことも考えられます。

日本のホテルであれば、日本語で問い合わせをすれば日本語で回答が返ってこないことはあり得ないでしょう。
しかし、海外ホテルでは日本語対応可とされていても100%日本語で対応してもらえるとは限らないことは念頭に入れておくべきだと感じました。

英文の回答メールの勉強になった

筆者は期せずして、生の英文回答を手に入れたことになりました。
英語学習者である筆者にとっては、英語の回答メールは英語の勉強になったともいえます。

ちなみに、受け取ったメールは以下のようなものでした。
※一部の内容や細かい点は省略、割愛しています。

Dear 筆者の名前
Greetings from ホテル名
You surely made one reservation by the following contents ,please kindly re-confirm the detail.

Hotel confirmation number : xxx
Guest name:筆者の名前
※以下、予約内容の詳細が並びます。

Should you have any further inquiries please do not hesitate to contact us.

ホテルの署名(住所、電話番号など)

特に注目したのは、「Should you have any further inquiries please do not hesitate to contact us.」の一文。
意味としては「その他にお問い合わせがありましたら、お気軽にお問い合わせください」といった感じです。

日本の企業などが問い合わせに回答した場合でも、同様の一文を付けることは少なくないと思います。
日本だけでなく海外でも、このような結びの言葉が付けられるものなんですね。

翻訳サイトを使えば何とかなることを実感

英語に自信が無い時に助けになるのが翻訳サイトですね。
今回筆者はGoogle翻訳を使って、ホテルから来た英文の回答メールを翻訳しました。

念のため他の翻訳サイトでも訳したり、英文の意味を検索で調べてもみましたが、得られた情報に大差はありませんでした。
また、翻訳した英文の通りに問題なくホテルの予約はできており、無事に旅行をすることができました。

そういった点から、筆者は翻訳サイトを使った結果はそれなりに信頼できることを実感しています。

決して長い文章や複雑な文章を訳したわけではありませんが、翻訳サイトが英文の意味合いを理解するのに役立ったのです。

近年では、スマートフォンの翻訳アプリもありますし、AIを使った翻訳機も販売されています。
翻訳サイトも含め、こういったツールを使えば日本語でのやり取りが難しい状況に対応することができます。

海外に目を向けるのなら、英語ができなくても対応できる術を知ることも大切ではないでしょうか。