セブ島留学で英語を英語で学んでみて気付いた3つのこと

英語で英語を学んだことありますか?

みなさんは何かについて「英語で学んだ」経験はありますか?

「英語を学んだ」ではありません。
「英語で学んだ」ことです。

筆者はセブ島留学に行って、初めて「英語を英語で学び」ました。

セブ島留学では、フィリピン人の先生が英語の授業します。
先生は日本語ができませんから、授業中に使われる言葉は英語です。
日本語は一切登場しません。

私たちが学校教育の中で経験してきた英語の授業は、日本人の先生が日本語で英語を教えるものでした。
そのため、教わる内容は英語でも、解説は日本語でしてくれましたし、質問は日本語ですればよかったですよね。

もちろん英語の授業でなくても、私たちが日本国内で何かを勉強するとしたら日本語で学びますよね。

でも、セブ島留学の授業では違います。
英語で英語の授業が行われるのです。

私は一応中学校、高校、大学と英語の授業を受けていたため、英単語や文法などの知識は多少はありました。
そのため、英語についてある程度は知っているから、英語で英語の授業を受けることになっても問題ないだろうと、留学前は考えていました。

しかし、実際に英語で英語の授業を受けてみると問題は大アリでした。

「授業中に使われている言語が違うだけでこれほど変わるのか!」って印象です。

そこで今回は、英語で英語を学んでみて感じたことをお伝えします。

あの単語、そういや知らない

「主語」や「動詞」。
みなさんは、これらの日本語にあたる英単語を気にしたことはありますか?

「主語」や「動詞」という言葉自体は、学生時代の英語の授業でよく耳にしましたよね。
ちなみに、「主語」はsubject、「動詞」はverbです。

私はこれらの英単語を留学して初めて知りました。
そのほか、「形容詞」「過去形」「母音」など、英語を勉強する中で登場した言葉の英単語も同様です。

これらの言葉は、日本語で英語を学ぶ場合には解説欄に日本語で書かれている言葉です。
そのため、日本語で解説されていた内容が英語でどう表現されるのかなんて、考えたことがありませんでした

それが盲点。

英語で英語を学ぶ際には解説も英語で行われます。
先生が発する言葉の中には、聞いたことのない英単語がどんどん出てきます。

でも、それらの英単語の意味は、私たちが学校教育などでしっかりと把握しているものばかり。

そこで初めて、英語を学ぶ上で必要なボキャブラリーが乏しかったことに気付きました
「主語」「動詞」「形容詞」「過去形」「複数形」「母音」などにあたる英単語なんて全然聞いたことないぞ!?

日本語で英語の勉強をしていると、意外なところに見落としている英単語があるのです。

先生に何を言ったらいいのかわからない

日本語で授業を受ける際には、自分の思っていることを日本語で伝えることができますよね。
でも英語で授業を受ける際には、英語で自分の思っていることを表現しなくてはいけません

これが思った以上に難しい。

先生の質問は理解できている。
自分の頭の中で考えている答えもある(ただし日本語)。
英語ではなんて言ったらいいのかわからない。
さらには、今のその状況をどう説明したらいいかもわからない。
結果、困っている雰囲気だけが出ている。

そんな場面が頻繁にありました。

困ってテンパるとより一層英語のフレーズは出てこないもの。

何も言葉を言えずにいると、先生には質問の意味合い自体が理解できていないと判断されることもあります。
そこで先生は、簡単な言い回しで言い直したり、質問内容を変えたりしてくれます。

でも、そこじゃないんだよなぁ・・・自分が困っているのは。

先生に対して英語でリアクションを上手くとれないと、授業がスムーズに進みません。
また、セブ島留学での授業はマンツーマンがメインなので、他の生徒に頼ることもできないのです。

そこで気付くのが、自分は理解度や意思表示をするためのフレーズをあまり知らないということ。
授業がストップしてしまわないためにも、自分の理解度や意思表示をするためのフレーズは押さえておくべきだと感じました。

インプットとアウトプットの量がハンパない

セブ島留学では「英語を英語で学び」ます。
ということは、授業全体が英語の勉強に繋がることになります。

その日の授業で扱うテーマはもちろんですが、先生の一言一句や自分の一言一句などすべてが英語の勉強に役立つものなのです。

先生の言葉の中に知らない単語が出てくると、その単語の意味を調べたり、教えてもらったりもします。
自分が口にした英語を先生が訂正してくれることもあります。

授業中には授業テーマとは直接は関係ない英語も含めてインプットができるのです。
そして、授業のテーマで教わったことはもちろん、それ以外に自分が覚えた英語フレーズなどを使って先生とコミュニケーションを取ることでアウトプットの量も多くすることができます。

つまり授業テーマとそれ以外の英語で二重の学びができるわけです。

ちなみに私の場合は、授業で扱われた内容よりも、先生との会話の中で覚えたフレーズや単語の方が身に着いています。
授業で扱われるテーマの英語よりも、授業中の先生とのコミュニケーションの中で覚えた英語の方が、日常会話の中で使う頻度は多いです。

このように、英語で英語を学ぶという事は、授業で本来学ぶべき英語の内容以外にも多くの英語を身に着けることができるのです。

留学前に日本で体験するのもアリ

筆者は留学で初めて「英語で英語を学ぶ」ことを経験しましたが、留学しなければ「英語で英語を学ぶ」経験ができないわけではありません。

日本国内にいても、英語で英語を学ぶことは可能です。

例えば、英会話スクール
英語オンリーでレッスンが行われる英会話スクールもありますよね。

また、近年ではオンライン英会話が注目されています。
インターネット上で外国人講師の授業を受けられるものですね。

留学して初めて英語で英語の授業を受けると結構戸惑います。
留学前に英語で英語を学ぶ経験をしておいた方が、スムーズに留学中の授業に対応できるでしょう。