【セブ島留学小話】フィリピン人の先生に日本名をつけてと言われた

名前を付けてください!?

わたし、日本人っぽい名前が欲しい!何かいい名前を考えてくれない?

えっ?名前!?

これはセブ島留学の授業中に私が体験した一幕です。

語学学校にいるフィリピン人の先生のなかに、日本のことが大好きな女性の先生がいました。
もちろん、語学学校の先生たちの多くは日本に好意的で、日本人の生徒ともフレンドリーに接してくれます。

その中でも私の授業を担当してくれた先生の1人は、日本に対しての憧れが強かったです。
日本を訪れた経験もあり、カタコトながら日本語をしゃべることができていました。

その先生が授業中に私に言ってきたのが冒頭の言葉です。

ちなみに、先生が発したのは英語ではありません。
「日本名を付けてほしい」ということを日本語で求められました。
※実際の先生の言葉はカタコトだったので、記事冒頭の言葉は意味をそのままにわかりやすい文章に変えています。

本名以外を名乗ることは珍しくはない

日本人にはあまり馴染みがないのですが、海外では本名以外にも名前を持つ習慣があることが珍しくありません。

代表的なのがイングリッシュネーム
非英語圏の人がグローバルなコミュニケーションの場面で用いる名前です。

母国語でつけられた自分の名前は、外国人にとっては発音が難しく覚えづらい事が多いもの。
そのため、世界で広く使われている英語で発音しやすい名前を名乗ることで、相手に自分を認識されるようにしているのです。

セブ島留学へ行ってみると、意外と本名を名乗らない人が多くいることに気がつきます。

中国や台湾からの留学生のほとんどは日本人に対してイングリッシュネームを使います。
イングリッシュネームの存在を知らないと、アジア系の顔なのに欧米風の名前が出てくるためちょっと驚きます。

また、フィリピン人の先生の中にもイングリッシュネームを名乗って仕事をしている人はけっこういます。
欧米風の名前を持つ先生のほとんどは、本名が別にある可能性が高いです。

つまり、場面に応じて本名以外の名前を使うことは、特に海外の人を相手にする場合にはよくあることなのです。

こんな名前はどうですか?

日本好きの先生の話に戻りますね。

先生はイングリッシュネームのような感覚で、日本人の名前を持ちたかったようです。
漢字を使った名前に憧れていた印象も受けました。

おそらく、今後日本を訪れた際に名乗れるような日本人風の名前が欲しかったのでしょう。
将来は日本に住みたいと思っているみたいでしたし。

せっかくなので、私は先生の日本名を一緒に考えてあげることにしました。

とはいっても、他人の名前を付けるって結構難しいですよね。
何の取っ掛かりもないと、どう付けたらよいのかわかりません。

とりあえず、まずは先生の名前を使って、音から漢字をあててみることに。

うーん、なんか暴走族っぽくなったぞ・・・。
かなり苦しい漢字の使い方をしている個所もありました。

そこで、先生の本名の持つ意味を聞いてみました。

しかし、意味は特にないといった感じのことを言われました。
英語での回答だったので細かいニュアンスはわからなかったのですが、本名に関連付けた日本の名前を付けるのは難しそうと判断しました。

次に聞いたのが、先生の好きな言葉
その言葉を日本語に訳せば、使えるワードが出てくるのではないかと考えました。

すると、日本語に訳せば日本人の名前にもよく使われている単語が出てきました。

おっ、これはイケるんじゃないか?

でも、先生の希望した言葉は、強そうな感じの単語が多かったんですよね(笑)。
この先生は女性ですから、日本人の感覚からすれば女性に付ける名前としてはしっくりこないものばかりだったんです。

そんな中でも、男女両方に使えそうな単語をようやく1つ発見。

最後に、好きな日本語も聞いてみました。

そこでは、日本人の女性の名前にもよく使われる言葉が1つ出てきました。
この単語も名前に入れたいなぁ。

そこで問題を発見。
挙げられた単語はどちらも名字っぽくはないんですよね。
下の名前としてなら、そのまま使えそうなものなんですが・・・。

ただ、授業時間が残り少なくなっていたので、ピックアップした2つの言葉の音で名字と名前に振り分けて先生に提案しました。

「○○○ ○○」
(平仮名だと5文字、漢字なら名字2文字・名前1文字)

先生がその名前を使っている可能性もあるので、どんな名前を提案したかは伏せさせてください。

そのかわり、ヒントだけまとめます。
名字部は強そうな漢字2文字の単語(ちょっとニュアンスは違うかもしれません)で、3文字の音は名字にも名前にも使えそうなものです。
名前部は女性の名前にも使われることがある漢字1文字(音2文字)の単語で、日本人の感覚からするとかなり和風なイメージです。

これも英語の勉強の一環!?

このケース以外に、自身の名前に漢字をあてることを生徒に頼んでいた先生もいました。

ある生徒が漢字をあてた先生の名前を見せてもらったら、まさに音だけをあてたもの。
名前にその漢字は使わないでしょ・・・と思う文字も混ざっていました。
きっとその漢字をあてた生徒は、良い文字が見つからず困った末にチョイスしたのだと思います

このような先生とのコミュニケーションがあるのもセブ島留学です。

授業中に何してんの?と思う方のいるかもしれませんが、これも十分に英語の勉強になります。
本記事は日本語で書いているためわかりづらいですが、私が日本名を付けた先生とのやり取りは英語を使って行っていますからね。
日本人の名前に使われる漢字や言葉を英語で説明するのって、結構難しいんですよ(笑)。