KLタワー(高さ421m)のスカイデッキからクアラルンプールの絶景を360度楽しもう!

この記事を読むべき人

  • クアラルンプール旅行を予定する人
  • 海外のタワーに興味がある人
  • 見晴らしの良いスポットを探している人

※本記事は2018年11月の体験情報を中心に構成しています。

ペトロナスツインタワーも望める高層タワー

クアラルンプールのランドマークともいえるペトロナスツインタワーを眺めることができるこの場所。
どこだと思いますか?

正解は「KLタワー」

クアラルンプールにある通信塔で、ペトロナスツインタワーから2キロほど離れた位置にあります。

ペトロナスツインタワーの展望台は有名な観光スポットですが、ペトロナスツインタワーからペトロナスツインタワー自体を見ることはできません。
もちろん、クアラルンプールの各所からペトロナスツインタワーは眺めることは可能ですが、基本的にはタワーを下から見上げることになります。

そんな中、ペトロナスツインタワーの展望台に近い高さからツインタワーを眺めることができるスポットがKLタワーの展望台なんです。

KLタワーとは?

KLタワーは正式には「クアラ・ルンプール・タワー(Kuala Lumpur Tower)」という通信塔。
一般的には「KLタワー」や「ムナラKL」と呼ばれています。

タワーの完成は1996年5月。
同年7月より一般公開が始まりました。

高さは421m。
2019年6月時点では通信塔として東南アジアの中では1番の高さをを誇ります(世界では第4位)。

ちなみに、クアラルンプールのタワーといえばペトロナスツインタワーを思い浮かべる人が多いでしょう。
ペトロナスツインタワーの高さは452mなので、KLタワーよりもさらに高い建物です。

ただ、KLタワーは標高94mの丘の上に建てられているためペトロナスツインタワーよりも高く見えるといわれています。

そんなKLタワーの展望台は、一般の人が登って上からの景色を楽しむことができます(有料)。

展望台は「スカイデッキ」「オブザベーションデッキ」の2種類。
スカイデッキは高さ300mの位置にある屋外デッキ、オブザベーションデッキは276mの位置にある屋内デッキです。

入場はスカイデッキ(+オブザベーションデッキ)、オブザベーションデッキのみから選択してチケットを購入することになります。
展望台のチケットは現地購入も可能ですし、公式サイトからオンライン購入も可能です。

料金は次の通りです。

スカイデッキ 大人:RM105 小人:RM55
オブザベーションデッキ 大人:RM52 小人:RM31
引用元 『地球の歩き方Plat クアラルンプール/マラッカ』
2018年6月27日初版発行

KLタワーの行き方は?

標高94mの高台に建てられたKLタワー。
KLタワーへ行くためには、坂道を登っていく必要があります。

とはいっても、タワー手前の坂道を歩いて登っていく人は少なく、多くの観光客がバスやタクシーを利用します。

まずKLタワーのある高台の麓に無料シャトルバスの停留所があります。
停留所はKLタワーのゲートのすぐ近くにあり、シャトルバスを使えばバスでタワーまでの坂道を移動することができます(バスは15分間隔)。

KLタワーの最寄り駅の1つがブキッ・ナナス駅(Bukit Nanas)
ブキッ・ナナス駅からKLタワーの麓までは徒歩で20分ほど

歩いていけない距離ではないので、時間に余裕がある場合は徒歩で向かってみるのもよいでしょう。

ただし、ブキッ・ナナス駅から向かう場合は何度か道を曲がる必要があるので、道を間違わないように注意が必要です。

クアラルンプール内には観光バスが周遊しています。

無料で利用できるバスが「ゴーKLシティバス」
バスはグリーン、ブルー、レッド、パープルに色分けされた4つのラインが走っています。
KLタワーに停留するのはパープルラインになります。

ゴーKLシティバスは無料で利用できることもあって、クアラルンプール市民の利用も多いです。

また、「ホップオン・ホップオフバス」を利用するのも1つの手です。
ホップオン・ホップオフバスはクアラルンプールの主要スポットを周遊する有料の観光バス。
KLタワーもルートに組み込まれています。

バスはチケットの有効期限以内なら、停留所にて何度でも乗り降りが可能。
そのため、ホップオン・ホップオフバスでKLタワーまで移動して、タワーを一通り楽しんだら再び停留所からバスに乗ることができます。

ホップオン・ホップオフバスは有料ということもあって、利用者は観光客がメインです。

もちろん、タクシーを使ってKLタワーを訪れることもできます。

クアラルンプールのタクシー料金は日本よりは安いです。
ただし、タクシーによって料金システムが異なる(メーター制、交渉制)ことや、自分でドライバーに行き先を伝える必要があるなど、海外に不慣れな人だとハードルが少し高いかもしれません。

KLタワーのスカイデッキ

KLタワーのスカイデッキ地上300mの位置にある屋外デッキ。
壁や窓で覆われているわけではないので、外気に直接触れることができます。

デッキを囲うのは大人の胸の位置ほどの高さのガラス製の柵
デッキから見える風景をカメラに収めるにあたり、遮るものはありません。

ほとんどの観光客がスカイデッキから見えるクアラルンプールの景色をカメラに収めていました。

視界の邪魔になるようなものは一部を除いてないので、クアラルンプール市内の超高層ビルであるペトロナスツインタワーとエクスチェンジ106(撮影時点で建設中)をワンフレームに収めることもできます。

このような景色を撮りたい場合、屋内型の展望室だと1つや2つはポールが入ってしまうもの。
屋外かつ柵が低いKLタワーなら、広範囲のパノラマ撮影もできますね。

KLタワーのスカイデッキは円を描くように一周できます。
タワーを中心として360度ぐるっとクアラルンプールの景色を眺めることが可能です。

クアラルンプールの各地を観光した後なら、自分が足を運んだスポットをKLタワーのスカイデッキから探してみるのも面白いです。

近くで見た景色と離れた展望台から眺めた景色では感じ方も違ってきます。
また、訪れた各スポットの位置関係も把握しやすいでしょう。

スカイデッキの北側はスカイカフェというカフェになっています。
カフェの中だけはガラス窓になっていて純粋な屋外ではありませんが、300mの景色を楽しみながら食事ができる場所です。

ちなみに、デッキを1周するためにはスカイカフェを通りぬけることになります。

スカイデッキを1周していると、2か所にデッキから突き出したボックスが目に入ります。

これは「スカイボックス」

ガラス張りのボックスの中で記念撮影できる場所です。
足元も透けていて、高いところが苦手な人はちょっと怖いかもしれません。

スカイボックスはスカイデッキ内に2か所あります。

1か所はペトロナスツインタワー側、もう1か所はKLセントラルやレイクガーデンなどのある南西側の方角です。

スカイボックスは安全上の理由からか、様々なルールがあります。

一度に入れるのは3人まで。
子どもは大人と同伴。
飲食物の持ち込み禁止。
土足禁止。
等々のルールがあります。

また、ボックス内に持ち込める物はカメラなど最低限のものに限られ、ボックスの外に手荷物などは置いていくことになります。
スカイボックスには係員がいるので、係員の指示・誘導に従いましょう。

スカイボックスについては別記事で書いていますので、そちらもご覧ください。

KLタワーのオブザベーションデッキ

KLタワーのオブザベーションデッキ地上276mの位置にある屋内デッキ。
ガラスと格子状のポールの窓から、外の景色を楽しむことができます。

屋内のため雨風の影響を受けづらいです。
スカイデッキは高いうえに屋外だから怖いという人も、オブザベーションデッキなら安心して過ごせるかもしれませんね。

オブザベーションデッキもスカイデッキと同じく360度ぐるっと一周回ることができます

スカイデッキにはスカイカフェ以外にはお店が無かったのに対し、オブザベーションデッキは通路の内側が複数の土産物店になっています。

スカイデッキと比べて利用客が多いのが1つの特徴。
オブザベーションデッキのみのチケットがあるため、スカイデッキには行かずオブザベーションデッキだけ楽しむ人もいます。

そのため、スカイデッキよりもオブザベーションデッキは混み合う傾向にあります。

デッキの内側の壁の一部にはライトアップタワーが描かれています。
カラフルに輝く壁の前で記念撮影している人も少なくありません。

もちろん、オブザベーションデッキからも外の景色を楽しむことができます。

スカイデッキと同じく、ペトロナスツインタワーはバッチリ視界に捉えられます。

ペトロナスツインタワーの方角はやはり人気のようで、ツインタワーが見える位置には人が多く集まる傾向にあります。

その他の撮影スポット

KLタワーの主な撮影スポットはスカイデッキやオブザベーションデッキといった展望台です。

でも、せっかく足を運ぶならもう1か所記念撮影におすすめの場所があります。

それは「KL TOWER」の文字オブジェ

タワーへ向かう高台の坂を登り終わってすぐのところにあるこのオブジェも、人の多い時間帯になると観光客が入れ替わり立ち替わり記念撮影をするスポットとなっています。

かわいらしいハートマークが付いているので、特に女性やカップルに人気がありそうです。

オブジェは夜になるとライトアップされます。

外が暗くなってからでも記念撮影できますね。

KLタワーのライトアップも見どころ

KLタワーは展望台に上がって周囲の景色を楽しむだけではありません。
KLタワー自体の姿も見どころの1つです。

注目は夜のライトアップ

KLタワーのライトアップは終始同じ輝きを放っているわけではありません。
キラキラと部分的に点いたり消えたりを繰り返しながら、様々なカラーの光を放っていました。

KLタワーは目をやるタイミング次第で違った姿を見せてくれるわけですね。

ちなみに、KLタワーのライトは10km離れた場所からも見ることができるとのこと。

クアラルンプールへ行った際には、KLタワーの展望台からの景色もKLタワーが見える景色も、両方を楽しんでみてください。