機内持ち込み手荷物は出口方向の収納に入れるべし【飛行機をスムーズに降りるコツ】
目次
席の上の収納が埋まってる・・・
飛行機に搭乗して自分の席を見つけたと思ったら、席の上の収納がすでにいっぱいの状態になっていた経験ありませんか?
飛行機は席は指定ですが、荷物の収納場所については早い者勝ちが原則。
必ずしも自分の席の上の収納に自分の荷物を入れられるわけではないのです。
そのため、搭乗順が後のほうの場合や周辺の席に荷物が多い人がいる場合などには、自分の席に着いた頃には席の上の収納が埋まっていることがあり得るのです。
また、乗客ではなく飛行機としての荷物が席の上の収納に入れられている場合もあります。
とくに多くの乗客が乗るエコノミークラスの席では、結構な頻度で起こります。
自分の席の上の収納に荷物を入れられないとなれば、他の席の上で空いている収納を探して入れることになります。
その場合、「自分の席の近く」という条件で空いている収納を見つけようとするでしょう。
自分の荷物を離れたところに置くのは不安ですし、飛行中に取り出したいアイテムがある場合なども考えると、できるだけ自分の席に近い収納へ入れたいですよね。
ただ、「自分の席の近く」という条件のほかに、次の条件も加えて空いている収納を探すことをおススメします。
その条件とは、「自分の席よりも出口方向」であることです。
荷物は出口方向に入れたほうが良い理由
では、どうして自分の席の上の収納が埋まっていた場合、荷物は出口方向の収納を探して入れたほうが良いのでしょうか?
ここではその理由について説明します。
1.収納が目に入りやすい
飛行機は機体の前方に搭乗口があり、エコノミークラスの席は搭乗口よりも機体の後ろ側にあることが一般的です。
飛行機の座席は機体の前方を向いて座ります。
そのため、出口方向を向いて座ることにもなります。
荷物を自分の席よりも出口方向の収納に入れていれば、収納は自分の視界に入りやすいです。
盗難などのリスクを考えると、自分の目の届く位置に荷物が収納されていたほうが安心ですよね。
2.降りるときに荷物を取り出しやすい
飛行機が目的地に到着し、シートベルト着用のランプが消えると、乗客は一斉に機内から降りる準備を始めます。
みんなが一斉に通路に出て収納から自分の荷物を取り出すため、到着後すぐに自分の席の上ではない収納へ移動して荷物を取り出すのは困難です。
ただ、荷物を入れた収納が「出口方向か」「逆方向か」で取り出しやすさは大きく変わってきます。
出口とは逆方向の収納から荷物を取り出すには、出口へ向かう乗客の流れに逆らって進むことが必要。
しかし、飛行機内の通路は人が横向きにならないとすれ違えないくらいの幅のうえに、みんな荷物を出口方向へ進んでいます。
そのため、乗客の列が途絶えるのを待ってから、自分は動き出すことになります。
飛行機から降りるタイミングが遅れれば、手荷物検査や入国審査で長い時間並ぶ可能性が高くなりますよね。
それが出口方向の収納に荷物を入れていればどうでしょう?
とりあえず通路に出てしまえば、他の乗客が出口へ進む流れに乗って自分の荷物のある収納のところまで行くことができます。
自分の荷物のある収納まで辿り着いたら、そこで立ち止まって荷物を取り出せばOK。
比較的スムーズに飛行機から降りることができます。
3.心理的負担が少ない
自分の荷物の収納が出口とは逆側であるがゆえに荷物が取り出せない・・・
ただ、この状況が自分の席が通路側ではない席だった場合は、自分が待てばよいだけなのでまだマシです。
これが、自分の席が通路側かつ隣の席が赤の他人だった場合、隣の席の人まで巻き込んで降りるのが遅れるのでかなり気マズイです。
とくに1人で飛行機に乗る場合は、隣の席の人は基本的に見ず知らずの人になりますからね。
この状況に心理的な負担を感じてしまう人は少なくないと思います。
席より後ろの収納で荷物が取り出せない~~
先に紹介したように、自分の席の上の収納に荷物を入れられなかった場合、なるべくなら出口方向の収納に荷物を入れておいたほうがよいです。
ここからは筆者がそれを実感した経験をお話しします。
1人で国際線の飛行機に乗った筆者。
決して早めに搭乗できたわけではなかったため、自分の席の上の収納はすでに埋まっていました。
初めて遭遇したケースだったので「どうしよう」と迷っていると、キャビンアテンダントさんが空いている収納を見つけてくれました。
ちなみに、筆者が飛行機の手荷物の収納場所に指定があるわけでないことを知ったのはこの時です。
とにもかくにも手荷物を収納に入れることができ、目的地まで到着。
さぁ降りよう、と思ったときに自分の席と荷物を入れた収納の位置関係に気が付きました。
荷物を入れた収納は出口とは逆方向の位置にあったのです。
・・・荷物が取り出せない。
ゾロゾロと出口に向かって歩き出すほかの乗客。
私は乗客が出口に向かう列が途切れるのを待つしかありませんでした。
席を立ったまま列が途切れるのを気にして待っていたところ、列に入れてくれようとした親切な方がいました。
しかし、荷物が進行方向とは逆にある以上、列に入ることはできません。
ただ、列に入れてくれようとした方は日本の方ではなかったため、今の自分の状況をうまく伝えられない状況。
どうしよう・・・と思いつつ、自分の荷物を入れた収納を指さして「my bag」と言ってみました。
すると、私の荷物の近くで列に並んでいた男性(この方も日本人ではない)が私の荷物を取り出して、数人の列の上から私に荷物を渡してくれたのです。
Thank you!
ですよね。
列に入れようとしてくれた方も、荷物を取り出して渡してくれた方にも感謝です。
筆者は結果として、乗客の列が途切れるまで待つことなく飛行機を降りることができました。
しかしながらこの経験を通して、出口とは逆方向の収納に荷物を入れているとスムーズに飛行機から降りられないことを実感。
また、国際線は日本人以外の乗客も多いので、親切にしてくれた方への対応にも戸惑いました。
ちなみに、筆者は通路側の席だったのですが、窓側の席はたまたま空きの席だったようで誰も座っていませんでした。
もし隣の席に誰かが座っていたら、けっこう気マズイ状況になっていたでしょう。
海外へ足を運ぶ際には、飛行機に乗る際のノウハウと英語でのコミュニケーションは抑えておきたいと感じた経験でした。