セブ留学で海外の友達は作れるの?リアルな実状を教えます

この記事を読むべき人

  • 外国人の友達が欲しい人
  • 英語でのコミュニケーションが不安な人
  • 内向的な人

セブ留学で海外の友達ができたらいいなぁ

セブ留学に興味がある人は、海外の友達・知り合いを作りたいと思っていることでしょう。
外国人と英語でコミュニケーションをとる姿は憧れますよね。

セブ留学中は海外の友達を作るチャンスであることは間違いありません。
フィリピン人はもちろんですが、各国から留学生を受け入れている語学学校であれば様々な国の生徒と出会うことができます。

筆者は約1か月間のセブ島留学を通して、日本人以外の留学生と会話や食事によってコミュニケーションを取ることに成功。
最終日には一緒に写真を撮るなど、留学生活を共にした仲間の1人として認識してもらえたのではないかと思っています。

筆者自身の経験からも、セブ留学では海外の友達ができるチャンスだと実感しています。

ただし、同時にセブ留学で海外の友達を作る難しさも感じています。
セブ留学へ行きさえすれば勝手に外国人の友達ができるわけではありません。

セブ島留学は魔法の杖ではないので、海外の友達を作りたければ努力は必要だと思います。

セブ留学で友達作りに立ちはだかる壁

セブ島留学は外国人の友達を作るチャンスです。
しかし、必ずしも友達を作りやすい環境にあるわけではありません。

ここでは、その理由をお伝えします。

マンツーマンレッスンが中心

セブ留学の大きな特徴として、マンツーマンレッスン中心であることが上げられます。
生徒1人に対して先生を1人付けてレッスンが行われるため、生徒からしてみればレッスン時間をフルに活用して指導してもらえます。

マンツーマンレッスンが中心であることは、英語力を伸ばすにあたってはとてもありがたいことです。
しかし、友達作りという観点からいうと、他の生徒との接点が少なくなるというデメリットに繋がります。

グループレッスン(複数の生徒と一緒に授業を受ける形式のレッスン)もカリキュラムに入っていることが多いので、レッスンにおいて他の留学生との接点が全くないわけではありません。
とはいえ、グループレッスンは自分の受けるレッスンのほんの一部であるため、レッスンを通して留学生と仲良くなる機会は限定されます。

レッスン中に他の留学生と話す機会が自然発生的にできることはあまり期待できないので、レッスン外でいかに接点を作るかが重要になってきます。

みんな英語ができない

セブ島の語学学校へ留学する生徒は、みんな英語を学ぶために来ています。
極端に言えば、ほとんどの留学生は英語が流暢に話せません

そのため、国の異なる生徒同士が自由にコミュニケーションをとれる言語がないのです。

一応、共通の言語となるのは英語なので、留学生同士の会話は英語で行われます。
軽いあいさつ程度のコミュニケーションなら何とか成立しますが、しっかりとした会話をするとなると一気にハードルは上がります。
お互いが拙い英語を口にし、自身の知識をフル活用して相手の言っていることを理解しようと試みますが、会話が成立せずに諦めてしまうケースも少なくありません。

意思疎通が図れないことはストレスになるからか、多くの留学生は言葉が通じる同じ国同士で集まる傾向にあります。

筆者の1ヶ月の留学において、多国籍のグループが和気あいあいと話している様子を見かけたことは、それほど多くはありませんでした。

英語でのコミュニケーションは、お互いがある程度の英語力を持っているからこそ成立します。
少なくとも自分自身が「英語サッパリです」という状態では、友達作りは厳しいと言わざるを得ません。

日本人に興味があるとは限らない

あなたが「海外の友達が欲しい」と思ったときに、その友達とはどこの国の人をイメージしますか?
英語を使ってコミュニケーションをとりたいわけですから、アメリカやイギリスといった欧米の人ではないでしょうか。

セブ留学をする日本以外の留学生も、あなたと同様に海外の友達が欲しいと思っている可能性は十分にあります
でも、セブ留学をする外国人が友達になりたい対象に日本人が入っているのかというと微妙なところ。

日本に興味がある外国人は少なくないでしょうが、「英語を使って日本人とコミュニケーションをとりたい」と思っている人がどれくらいいるでしょうか。
日本人と仲良くなりたい外国人は日本語を学んでいるでしょうし、彼らの留学先はセブではなく日本ですよね。

もちろん、国籍は単なる1つの要素であって、友達作りにおいては個々の人柄など重要なことは他にもたくさんあります。
国籍関係なく交友関係を作れることを望む人は多いでしょう。

ここで言いたいのは、日本人であること自体は友達作りにおいてアドバンテージにならないということです。
日本人だからという理由で声をかけてくれる他国の留学生はほとんどいないので、自分から積極的に行動することが必要になってきます。

セブ留学で海外の友達を作るためのポイント

ここまで友達作りが簡単ではない理由を挙げてきました。
読んでいて、セブ留学で友達を作りたいという思いがトーンダウンしてしまった人もいるかもしれませんね。

でも、冒頭で述べたようにセブ留学で海外の友達を作れるチャンスはあります。

ここからは筆者がセブ留学で感じた、友達作りのポイントをお伝えします。
実は、そのポイントは先にあげた「立ちはだかる壁」とも関係しています。

食事や休憩中に積極的に声をかけよう

セブ留学のレッスンはマンツーマンレッスンが中心。
グループレッスンがあるにしても、レッスン中に他国の留学生と仲良くなる機会は多くは望めません。

そうなると、レッスン以外の時間でコミュニケーションをとるしかありません。

セブ島の語学学校は全寮制で、学校内の食堂で3食用意されていることが多いです。
食堂は多くの留学生が集まる場所ですから、勇気を出して声をかけてみるのも1つの手。
他国の留学生が座る近くの席が空いていたら、「ここ空いてますか?」(もちろん英語で)みたいな感じで席の確保がてら話しかけてみるのもいいと思います。

また、レッスン以外は自室に籠っているのではなく、留学生が集まるスペースに足を運んで交流の機会を増やすことも大切です。
語学学校によっては、トレーニングジムやレクリエーション施設などを用意していたり、自由参加のイベントを開いていることもあります。

そういった場所に積極的に足を運び、近くにいる留学生に声をかけてみましょう。

大勢のグループに声をかけるのは勇気がいるでしょうから、少人数や1人でいる生徒にアプローチをかける方がいいかもしれませんね。

なお、相手が好意的な反応をしなければ、無理に関わろうとしてはいけません。
好意的に接してくれる相手かどうかを見極めることも必要です。

自分のことを説明できるようにしておこう

英語でコミュニケーションをとるためには、ある程度の英語力は必要となってきます。
そういわれると一気にハードルが上がっているように思えますが、学校教育で培ったレベルの英語で問題ないと思います。

そもそも日本人の多くは、ある程度のコミュニケーションが取れるくらいの英語力の土壌はあるハズなのです。
日本人は日本語ばかり使っているようですが、生活の中に英語が紛れ込んでいることも多いので、意外と英単語を知っています
また、「日本人は文法がしっかりしている人が多い」と日本人留学生を評するフィリピン人の先生は少なくありません。

他国の留学生とコミュニケーションをとるためにお勧めしたいのが、自分のことを説明できるようにしておくことです。
理由は、会話のきっかけとなる話題を提供するため

基本的にコミュニケーションは誰かが何か言わないことには始まりませんから、自分から会話を切り出すことも大切です。
そこで、自分自身のことを話題にして会話を始めるのです。

例えば、「私は猫好きなんだ。あなたはどう?(I like cats. How about you?)」みたいな感じで、自身のことをきっかけに会話を始めます。
相手が話題に食いついてきたら、もう少し詳しく説明する必要があるので、必要な単語をあらかじめいくつか覚えておくとスマート。
自分自身のことを説明するのなら、事前に押さえておくべきワードも絞られますよね。

ペラペラとスムーズに話せるまでのレベルを求める必要はありません。
会話のきっかけを作れるだけの準備しておけば、コミュニケーションは始まります。

自分の趣味のこと、仕事(あるいは学校の専攻)のこと、地元のこと、などなど。
これらのことを簡単にでも説明できるようにしておけば、話のネタにすることができます。

そこから先はアドリブになることも少なくないですが、単語がわからなければスマホを使ってその場で調べればいいだけです。
極端に言えば翻訳アプリ等を使って、機械に言いたいことを言ってもらう手もあります。
ただ、道具に頼りきりの会話は、相手に与える印象がよくないので必要以上に使うべきではないと思いますが。

ちなみに、筆者は留学中に他国の留学生と英語でお互いの仕事内容についての話をしたことがあります。
拙い英語での会話のため、お互いに言いたいことがうまく伝えられませんでしたが、お互いに頑張って相手の言いたいことを理解しようしました。
そして、言いたいことが通じた時には、伝わった方は嬉しいし、相手の言いたいことを理解できた方も嬉しい
協力して何かを達成したかのような状態になりました。

相手の国に興味を持とう

コミュニケーションをとるうえで、相手のことを聞くことも大切です。
自分の話ばかりしていても、相手はつまらないでしょう。

とはいえ、プライベートな質問はどこまでしてよいか線引きが難しいですよね。

そこでお勧めしたいのが、相手の国に関する話をすることです。

例えば、相手の国のシンボルともいうべき観光地を知っていれば、「〇〇って有名だけど、どんなところなの?」と質問をする。
もし、そこに行ったことがあるのなら、行った経験があることを伝えるのもよいでしょう。

相手の国についての知識がなければ、「あなたの国はセブと比べて暖かい?」みたいにセブと比べてどうなのかという質問の仕方もありますね。

相手の国に興味を持つことができれば、いろいろな質問ができると思います。

セブ島留学に訪れる留学生の国籍は、意外と限定されます
多いのは、韓国、中国、台湾、ロシア、ベトナムあたり。
特に韓国や台湾の比率は多いです。

セブ留学ではこれらの国の留学生と知り合う可能性が高いです。
セブ島の情報だけでなく上記の各国についても留学前に軽く調べておくと、コミュニケーションの際の話題作りに役立つでしょう。

また、日本国内で有名なその国の人物なども押さえておくことも、話のネタとしては面白いかもしれません。

筆者は台湾の留学生と会話していた時、プロ野球の話題で盛り上がったことがあります。
日本のプロ野球で活躍する台湾出身の陽岱鋼選手(巨人:2018年時点)をキーワードとして話が広がりました。
陽選手は高校時代から日本で野球をしていますが、母国の台湾でも有名人とのこと。

このように、会話相手の国の有名人を知っていることで、会話が成立するケースもあるのです。