セブ島留学のテストですべきではないこと【わからなかったら未回答!?】

わからない問題、あなたはどうする?

わからない問題を空欄のまま提出するな!とにかく何か書いておけ!

テストや受験の際には、上記のような心構えで挑む人は多いですよね。

回答欄に何も書かなければ点数は入りませんが、勘で書いた答えが当たっていたら儲けもの。
まぐれ当たりであろうが何だろうが、とにかく1点でも高い点数を取るためには必要な考え方です。

とくに選択肢問題であれば何分の一かの確率で正解になる可能性があるため、全ての回答欄を埋めることでしょう。

セブ島留学でも語学学校でテストが行われることは珍しくありません

テストは少しでも高い点数を取れたほうがうれしいものです。
でも、セブ島留学のテストでは、わからない問題を勘で埋めてしまうのは必ずしも良いこととは限りません

なぜだと思いますか?
今回はその理由について説明します。

わからない問題を勘で答えるべきではない理由

ここでは、なぜわからない問題の回答欄を勘で埋めるべきではないのかについてお話します。
なお、ここで言う「勘による回答」とは、正解の検討が全くついておらず、とにかく回答欄を埋めただけの回答を指します。

本当の実力がわからなくなる

高校受験や資格試験のように、結果によって何らかの合否が決まるものであれば合格することが第一です。
わからない問題であっても何かしら回答し、点数を取りに行くべきでしょう。

でも、セブ島の語学学校で行われる実力テストや到達度テストではそうすべきではありません。
なぜなら、これらは純粋に本人の実力を測るためのものだからです。

自分の実力を把握するためのテストにおいて、勘で回答した問題が正解していると自分の実力以上の成績が出ることになります。
勘で正解した問題の分だけ点数が上乗せされるわけです。

高い点数が取れれば嬉しいものですが、それは本当のあなたの英語力を表しているのかといえば、そうではありませんよね。

また、定期的に実力や到達度を測るテストが行われる場合、勘による回答は実力の伸びをわかりづらくします

例えば、1回目のテストでは勘による正解が多くて2回目のテストでは勘による正解が少なかった場合、実力で解けた問題数は2回目のほうが多くても、勘による正解数によっては2回目のテストの成績のほうが低くなることがあります。
すると、テストの点数だけを考えると、あなたの英語力は伸びていない(むしろ下がっている)ように見えてしまうわけです。
もちろん、その逆もあり得ます。

勘による正解次第で、「実力の伸び以上に点数が高くなる」「実力の伸びよりも点数が低くなる」ことが起こるのです。

セブ島へ語学留学に来た目的は英語力を付けること。
英語力が付いた結果としてテストで高い点数を獲得するのならともかく、まぐれ当たりで高い点数を取ることに意味はないのです。

勘による正解が上乗せされたテストの成績は、自分の実力を正確に反映していない幻想の産物です。
語学学校で実施される実力テストであれば、わからない問題は潔く未回答で提出することをおススメします。

本来の自分の実力に沿った点数をはじき出し、しっかりと現実を見て勉強に励みましょう。

すべき勉強がわかりづらくなる

語学学校では入学直後に実力テストが行われることが多いです。
入学時点での生徒の英語力を測っているのです。

テストの結果は当然生徒にも伝えられます。
結果を見ると、自分の得意なジャンルと苦手なジャンルがわかるようになっていることも珍しくありません。
※ここでいうジャンルとはリーディング、リスニング、スピーキングなど英語スキルの要素を指しています。

このテスト結果は、セブ島で勉強に励むうえで重要なデータ。
自分がすべき勉強の判断材料になるからです。

セブ島の語学学校はマンツーマンレッスンで行われるため、比較的生徒の意向に沿った形の授業を提供してもらえる傾向にあります。
学校の方針にもよりますが、生徒の希望によって授業内容そのものを変更してもらえることもあるのです。

そのため、自分のテスト結果を考慮した授業を行ってもらうことも難しくありません。
例えば、スピーキングが弱いという結果が出たのであればスピーキングを強化する授業を多めに実施してもらうことや、リーディングが弱いのならリーディングの授業を多めにしてもらうこともできてしまうのです。

逆に、自分の長所をさらに伸ばすために得意なジャンルの授業を多くしてもらうのも手でしょう。

もちろん授業だけでなく自主学習においても、テスト結果を考慮して強化したい内容の勉強をすることができます。

しかし、テストで勘の回答が多いと、自分の得意不得意が結果に正確に反映されません。
勘での正解が多かっただけのジャンルが得意になっていたり、実力での正解が多かったジャンルが相対的に弱点のように見えることもあり得ます。

勘で答えてしまうことによって、本当に自分がやるべき勉強が見えづらくなってしまうのです。

※授業内容の変更はすべての学校でできるわけではありません。

グループ分けでハイレベルなクラスに!?

語学学校の実力テストの結果はグループレッスンのクラス分けに関わってくることがあります。

セブ島留学のメインの授業は生徒1人に先生1人が付くマンツーマンレッスンです。
ただし、全ての授業がマンツーマンというわけではなく、1日数コマは先生1人で複数の生徒を指導するグループレッスンが含まれるカリキュラムになっていることが多いです。

グループレッスンでは、同じ授業を受ける生徒のレベルをあるていど揃えた形でクラス分けされる傾向にあります。

学校の方針や生徒数などにもよりますが、あまりレベルの離れた生徒同士を同じグループレッスンにはしないよう配慮されています。
ハイレベルな生徒の中に、英語初級者が放り込まれたら居心地が悪いですよね。

また、同じ授業で大きくレベルの異なる生徒に対応するのは先生も大変です。
ハイレベルの生徒に合わせたら初級者はついていけませんし、初級者に合わせたらハイレベルな生徒にとっては物足りません。

そのため、学校によっては実力テストの結果を参考にグループレッスンのクラス分けがされるのです。

では、実力テストの際に勘で答えた結果、本来の実力よりもかなり高い点数を取った生徒がいたらどうなるでしょう?
その生徒は、自分よりもかなり英語レベルの高い生徒と一緒にグループレッスンを受ける可能性が高いです。

グループレッスンのクラスメートはみんな、ペラペラに英語を喋っていて先生の言うことも理解できています(そのように見えます)。
さらには、自分だけが上手く言葉が出てこなくて、先生の話も理解できません(そのように感じます)。

その状況をプラスに考えて授業に臨むことができれば問題ありません。

しかし、劣等感を抱いて英語の勉強に対するモチベーションが下がってしまう場合もあり得ます。
クラスを変えてもらえることもありますが、クラス替えまでのグループレッスンは苦痛になりますよね。

このようなことがあり得るので、語学学校のテストは自分本来の実力を反映した結果が出るように受けたほうが良いのです。

※クラス分けの方法は学校によって異なります。必ずしもレベルでクラス分けされるわけではありません

目的にあったテストの受け方を考えよう

セブ島の語学学校で行われる実力テストは、単純に自分のレベルを測るためのもの
テストの結果自体を今後に生かすことが重要であるため、偶然に頼って高い点数を取る意味がありません。

筆者の経験では、セブ島留学中に受けたテストで1回目よりも2回目のほうが結果が悪かったことが実際にありました。
しかも、1回目と2回目は全く同じ問題によるテストでした。

2回目は分かった問題が多かったにもかかわらずのこの結果。
わからない問題を全て勘で埋めていたため、1回目のテストで勘の正解が多かったとしか考えられません。

1回目のテストのときは「思ったよりできた!」なんて浮かれていたのですが、実は単に運が良かっただけ。
2回目のテストの結果によって、現実を思い知りました。

わからなくても回答欄を埋めるというのは、テストで少しでも高い点数を取るための1つのテクニック。
点数がとれるかどうかは運次第です。

実力を測るためのテストに運の要素が加わると、本来の実力がわかりづらくなります
テスト攻略のテクニックは、テストの目的をよく考えて使うべきですね。