セブ島留学ではフィリピン語やセブアノ語を覚える必要はあるの?
- 現地でのコミュニケーションが気になる人
- 留学に必要な準備が気になる人
現地の言葉がわからなくても大丈夫?
英語の語学留学先として注目されているフィリピン。
フィリピンでは英語が公用語の1つとされ、世界で3番目に英語話者が多い国ともいわれています。
でも、フィリピン人が普段から英語を使って生活をしているかというと、そうではありません。
英語のほかにも「フィリピン語(フィリピノ語)」も公用語とされており、フィリピン語の方がメインの言語なんです。
また、7000以上の島を持つフィリピンでは、フィリピン語以外の言語が国内各地使われています。
セブ島であれば、セブアノ語という言語がよく使われます。
家族や親しい人、同じ地域の人との会話であれば、現地の言葉でのコミュニケーションが通常。
つまり、フィリピン国内では英語が常に飛び交っているわけではないのです。
だとすると、フィリピン語やセブアノ語を念のため少しは覚えておいたほうが良い気がしませんか?
留学中に学校の外に出かけることもあるでしょう。
その場合、知らない言葉が飛び交っている場所で活動しなくてはなりません。
そんな時、「現地の言葉を話せないと不都合なのでは?」と考えるかと思います。
でも、心配いりません。
セブ島留学ではフィリピン語やセブアノ語を知らなくても十分にやっていけます!
コミュニケーションは英語でOK
私は留学で約1か月フィリピンのセブ島に滞在しました。
しかし、その間にフィリピン語やセブアノ語といった現地の言葉は一切使っていません。
留学中は週末は必ずといってよいほど出かけており、海にも街にも足を運びました。
タクシーの運転手さんやお店の店員さんに話しかけたり、話しかけられたりしたこともありました。
そんな生活の中でも、現地の言葉を覚えることなく過ごしているのです。
まず、生活の拠点となる語学学校。
語学学校の中でフィリピン語が求められることはまずありません。
むしろ、「積極的に英語を使いましょう」が通常です。
先生や他国の留学生とのコミュニケーションは英語で行います。
日本人同士であれば日本語を使います。
先生ではない学内のフィリピン人スタッフとの会話であっても英語です。
学校の外はどうでしょうか。
学校の外へ出ると、聞き慣れない言語が飛び交っています。
現地の人同士の会話は明らかに英語は使われていません。
でも、現地の人に英語で話しかければ、英語で回答が返ってきます。
私の体験談を1つ。
セブ島には、現地の人もよく利用する乗り合いバス「ジプニー」が移動手段として広く使われています。
現地の人とは英語ではない言葉で会話をしていたジプニーのスタッフさん。
でも、私が英語で料金や行き先を尋ねると、英語で回答してくれました。
セブ島のファーストフード店やコンビニの店員さんも、私には英語で対応してくれました。
タクシーを利用した際には、英語で行先を伝え、英語で料金交渉。
英語で簡単な雑談もしました。
アイランドホッピングで訪れた島では、島民の小さな子どもが「フィッシュ」と言って私に捕まえた魚を見せてくれました。
フィリピンの人たちは、外国人である日本人が現地の言葉を知っているとは思っていないでしょう。
外国人に対して使うとすれ、まずは英語。
たまに、客引きなどがカタコトの日本語で話しかけてくることもありましたが(笑)。
英語学習者が使う簡単な英語レベルなら、多くのフィリピン人が理解して対応できる印象を受けました。
また、相手が難しくて長い英語を使うことは少なくて英語学習中の私には理解しやすく、それがありがたかったです。
実は、フィリピンでは学校教育において英語で授業が行われるなどの英語教育がされています。
また、高給職へ就くためには英語が求められるため、意欲的に英語マスターする人も少なくありません。
そのため、セブ島留学ではコミュニケーションは英語で十分に可能なんです。
日本の場合、外国人に英語で話しかけられたら多くの日本人は困ってしまいます。
英語が得意な人でもない限り、英語でのコミュニケーションは避けますよね。
でも、フィリピンではそのようなほとんど受けませんでした。
むしろ、外国人に対して積極的に声をかけてくる印象です。
日本もフィリピンも同じ島国のハズですが、全体的な英語コミュニケーション能力はフィリピン人の方がかなり高いように感じます。
日本語さえ使えれば十分に仕事が得られる日本と、英語ができないと高給が望めないフィリピンの違いでしょうか。
コミュニケーションのために覚えるのもアリ
必要かどうかで言えば、覚えるのは不要なフィリピンの言語。
英語の勉強のためにわざわざセブ島へ訪れるのですから、フィリピン語を覚えるならその分英語を覚えるべきという考え方もあるくらいです。
英語学習に専念するのなら、積極的に英語を使っていくほうが理にかなっています。
でも、少しでもフィリピン語を知っていれば、現地の人とのコミュニケーションに使えることは確かです。
これは私の後悔なのですが、先生とのコミュニケーションの中で「現地の言葉を少しくらい使ってみればよかった」と留学を終えた今は思っています。
私はベトナムの留学生に、ベトナム語の挨拶の言葉を教えてもらったことがあります。
その時、相手は笑顔で丁寧に教えてくれました。
おそらくですが、相手は自分の国のことに興味を持ってもらえたことが嬉しかったのだと思います。
それと同様に、フィリピン人である先生にフィリピン語を尋ねていたら、喜んで教えてくれたのではないかと思うのです。
また、会話の中で覚えたフィリピン語を使えば喜んでくれたのではないかとも思います。
もちろん、先生は英語を教える身ですから、フィリピン語ばかりを使うわけにはいきませんが(笑)。
英語はフィリピンの公用語ですが、多くのフィリピン人にとっての母語ではありません。
英語は第二言語です。
英語さえマスターすれば相手の言うことは理解できますが、言葉が伝わることだけがコミュニケーションではありません。
相手の国の言葉や文化などにも関心を示そうとする姿勢も、海外の人とのコミュニケーションでは大切なことです。
日本人でも、日本に来た外国人が日本語を話せば、それがカタコトであっても嬉しい気がしますよね。
逆に相手が英語ばかり使ってきたら、「ここは日本なんだから少しは日本語を覚えてよ」って思いませんか?(笑)
語学学校では英語を学ぶのが主目的のため、現地の言葉を覚えないからといって問題になることはありません。
でも、海外の人とよりよいコミュニケーションを取れるようになりたいのであれば、相手や相手の国のことを理解する心構えも必要になってきます。
そういう意味では、少しだけでも現地の言葉を覚えてみるのは良い心がけではないでしょうか。
フィリピン人はフレンドリーな人が多いので、より仲良くなれるかもしれませんよ。