フィリピンの公用語は英語!でも語学学校の先生同士は別の言語で話してます

食堂で先生同士が会話してるんだけど・・・

セブ島の語学学校では、授業以外にも先生とコミュニケーションをとる機会があります。

代表的なのがランチタイムなどの食事の時間。
ほとんどの語学学校では生徒も先生も同じ食堂で食事を摂るため、テーブルを共にすれば会話する機会が生まれます。

授業外での雑談も、留学生にとっては貴重な英語スキル向上のための練習になります。
食事の時間に日本人同士で集まるのも息抜きとなるので悪くはありませんが、先生とコミュニケーションをとっている生徒も少なくありません。

留学した際には積極的に先生に話しかけることをお勧めします。

さて、そんなランチタイムの風景を見ていると、ある事に気がつきます。
周りから聞こえてくる声の中に、聞き覚えのない言語が混ざっているのです。

その声の主は、仲の良い同僚と会話する先生たち。

先生たちはフィリピン人同士の会話では英語を使っているわけではなかったのです。

英語はフィリピンの公用語。でも・・・

セブ島留学に興味を持たれた方ならご存知かもしれませんが、フィリピンでは英語を公用語としています。
法律でそのように定めており、学校教育においても英語で授業が行われることもあって、多くのフィリピン人が英語を使うことができます。

このように聞くと、フィリピンに行けば至る所で英語が飛び交っている印象を受けますよね。

でも、実際はそのイメージとは事情が異なります。
フィリピン国内で多く飛び交う言葉は英語ではありません

フィリピン人の多くは英語を使うことができますが、彼らが常日頃から英語ばかりを使って生活しているかと言えばそうではないのです。

フィリピンでは英語だけでなく、首都マニラ周辺で使われていた言語を基にして作られたフィリピン語も公用語として定められています。
また、フィリピンの国語はフィリピン語とされているのです。

さらには、たくさんの島を持つフィリピンでは、地域によって使われる言語が異なります。
フィリピン人にとっての母語は、彼らが生まれ育った地域で使われる言語になるのです。
彼らが家族や友達、同じ地域の人と会話するときは、その地域の言語で会話します。

ちなみに、セブ島留学の留学地であるセブ島周辺では、セブアノ語という現地の言葉が使われています。

つまり、フィリピン人が日常的に使う言葉はフィリピン語をはじめとする現地の言語。
基本的に街中で聞こえてくる現地の人の言葉の多くは英語ではないのです。

地元が異なるフィリピン人同士の場合には、公用語であるフィリピン語や英語を使います。
ただ、どちらかと言えばフィリピン語が対フィリピン人用で、英語は対外国人用です。

英語はフィリピンの公用語ではあるものの、第二言語として位置づけされています。
英語教育が行われてはいますが、ネイティブではないため人によって英語レベルは様々。
大学まで卒業する人は高い英語力を持つ一方で、貧困などの理由により満足に学校教育を受けていない層の人たち等は英語力が高くはない場合もあります。
※それでも一般的な日本人と比べれば英会話はできると聞きますが。

日本と比べれば日常の中に英語はかなり溢れてはいますが、フィリピン人にとっての英語は勉強して覚える言語という側面もあるのです。

現地の言葉で会話する先生たち。でも・・・

フィリピン人同士でのコミュニケーションにおいては英語以外の共通言語があるため、あまり英語を用いることはありません。
先生同士で会話するときにも、英語以外の言語でコミュニケーションをとることが多いのです。
※英語の学習環境を整えるため、学校によっては校内での母語使用を禁止している場合もあります。

そのため、先生同士の会話に聞き耳を立ててリスニングの勉強というのは難しいでしょう(笑)。

しかし、その場に外国人がいると話は違います。
フィリピン人同士で会話する先生たちに向かって生徒が英語で声をかければ、当然のように英語で回答が返ってきます。
その瞬間から、その輪の中にいた先生たちは全員英語を使い、生徒とのコミュニケーションをとり始めます。

つまり、先生たちは状況に応じて言語を使い分けられるのです。

そう、セブ島留学でお世話になる先生たちはみんなバイリンガルになるんですよね。

バイリンガル、憧れますよね。
だって、英語を学ぶ日本人の多くはバイリンガルになろうとしているわけですから。

バイリンガルという言葉を意識はしていなくとも、日本人が英語をマスターするという事は日本語と英語両方を使えるようになるわけです。
2つの言語を使える人、つまりバイリンガルですよね。

筆者はセブ島留学時に、言語を使い分ける先生を見て「カッコイイ、凄い」と思いました。

バイリンガルに英語の指導してもらえるのがセブ島留学
ものすごくスペックの高い人たちに教えてもらえるような気がしませんか。